- ARTICLES
- アーティスト DAICHI MIURA(三浦大地) 編 / 連載「作家のアイデンティティ」Vol.11
SERIES
2022.12.16
アーティスト DAICHI MIURA(三浦大地) 編 / 連載「作家のアイデンティティ」Vol.11
独自の切り口で美術の世界をわかりやすく、かつ楽しく紹介する「アートテラー」として活動する、とに〜さんが、作家のアイデンティティに15問の質問で迫るシリーズ。今回は、ファッション分野から作品制作まで、幅広く活動されている三浦大地さん。”デジタル”と”鉱石”という2つの素材を使い分けながら、自身の軸の中で表現する三浦さんの背景に迫ります。
graffiti artist HYKRX 編 / 連載「作家のアイデンティティ」Vol.10 はこちら!
今回の作家:三浦大地
ファッションやグラフィック、空間などのデザイン、ブランドや広告、CMなどのディレクション、イラストレーションと幅広く活動。 近年では環境問題への取り組みや地域活性など社会活動にも力を入れている。
《Portrait》キャンバス・アクリル / F40(厚)
water / 木版・アクリル・クリスタル・レジン / F6
三浦大地さんに質問です。(とに〜)
三浦さん、はじめまして。ただでさえお忙しいのに、個展の準備も加わり、さらにお忙しいところ、ご協力頂きまして誠にありがとうございます。
Twitterの投稿を拝見したところ、長いシングル生活に早く終止符を打ちたい旨がひしひしと伝わってきました。年齢がほぼ一緒の自分もそうなので、勝手に親近感を抱いております。お互い、40歳までにはなんとかしたいものですよね。
と、そこでお節介ながら、このアンケートを恋人探しのお役に少しでも立てればと、恋愛に関する質問を多めに設定してみました。
Q.01 作家を目指したきっかけは?
目指したことはなくて、ギャラリーからお声がけしてもらい、流れで制作してみることになりました。
Q.02 (デザイナーとしてプロダクトを制作するのと比較して)アート作品を制作する上でもっとも大切にしていることは何ですか?
僕のなかであまり違いはないのですが、自分の心地よさを大切にしています。
Q.03 もっとも敬愛する芸術家は誰ですか?
(故)ファッションデザイナーのAlexander McQueen
Q.04 アトリエの一番のこだわり or 自慢の作業道具など
素材としても使用しているのですが、アトリエにはたくさんの鉱石があります。
特にクリスタルはフィジカル、スピリチュアル、ロジカル万能です。
Q.05 アーティストとして活動している時にもっとも喜びを感じるのはどんな時ですか?
絵を観てくれる人を見られることです。
とてもパーソナルで、目に見えない部分がわかりやすく感じられます。
そして自由であること。
Q.06 職業病だなぁと思うことは?
元々ファッション業界だったのでコーディネートを考えてしまうところ。会場や組み合わせ、黄金比など。
Q.07 アーティストとしてこれはやってみたいという野望はありますか?
野望は特にないです。
楽しいと思えることが誰かの幸せになって、それを続けていけたら幸せです。
Q.08 青春時代、一番影響を受けたものは何ですか?
Alexander McQueenのショー
Q.09 これだけは絶対に譲れないという、恋人に求める条件は何ですか?
ウソつかない人
Q.10 何フェチですか?
顔
Q.11 恋人と一緒に観たい映画は何ですか?
一人じゃ観れなそうなコワイやつ
Q.12 一番好きな恋愛ソングは何ですか?
竹内まりや「駅」
洋楽を選ぶだろうと勝手に思い込んでいたので、予想外のチョイスで驚きました。(とに〜)
Q.13 「こんな経験をしたことがあるのは、ひょっとしたら自分だけかも?」と思うことがあれば教えてください。
アート作ったことないのに伊勢丹で個展が決まったこと。
Q.14 500円以内でできるリフレッシュ術を教えてください。
瞑想
Q.15 もしも作家になってなかったら、今何になっていたと思いますか?
作家になった自覚は今もなくて元々何者か自分でもよくわかってないです。
流れでアートを制作することになり、伊勢丹で個展が開催されることになり。確かに、そんな経験をした人物は三浦さんだけでしょうね。なんとなくクリスタルを使った作品が出品されることはわかりましたが、それ以外はまったく想像が付きません。ただ、三浦さんによってコーディネートされた個展は、きっと心地よい空間に仕上がっているはず。こみあげる感情や感動に言葉がとても見つからないわ、となることでしょう。
お互い、怖い映画を一緒に観てくれるパートナーが見つかりますように。(とに〜)
BLUE
DAICHI MIURA ART EXHIBITION
■12月22日(木)→2023年1月4日(水)
■Artglorieux GALLERY OF TOKYO
東京都中央区銀座六丁目10番1号 GINZA SIX 5F
ファッションデザイン、コスチュームデザイン 、CM、広告のアートディレクション、空間、ブランドなどのプロデュース、グラフィックデザイン、イラストレーションなどの肩書きに捉われず、自身の感性を様々な作品に投影し世に送り出してきました。 近年では、様々な旅や自然との対話、環境問題や地域活性などの社会活動にも力を入れています。こうした活動を経て「新たな気付きのタイミング」が訪れたのをきっかけに自身の中でのアートクリエーションとの向き合い方を再構築し、現代社会に存在する「固定観念」や「見えない枠」をアートによって昇華させる。正解と不正解、光と影、意識と物質…全ての概念を俯瞰した時に見えてくる二極の調和は不安と癒しの色。BLUEをテーマにした三浦大地の新しいアートの世界をご覧ください。
ARTIST
DAICHI MIURA(三浦大地)
アーティスト
ファッションやグラフィック、空間などのデザイン、ブランドや広告、CMなどのディレクション、イラストレーションと幅広く活動。 近年では、環境問題への取り組みや地域活性など社会活動にも力を入れている。 また、2022年7月、アートクリエーション活動の第一歩となる自身初の個展を伊勢丹新宿店にて開催。
DOORS
アートテラー・とに~
アートテラー
1983年生まれ。元吉本興業のお笑い芸人。 芸人活動の傍ら趣味で書き続けていたアートブログが人気となり、現在は、独自の切り口で美術の世界をわかりやすく、かつ楽しく紹介する「アートテラー」として活動。 美術館での公式トークイベントでのガイドや美術講座の講師、アートツアーの企画運営をはじめ、雑誌連載、ラジオやテレビへの出演など、幅広く活動中。 アートブログ https://ameblo.jp/artony/ 《主な著書》 『ようこそ!西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ』(誠文堂新光社) 『こども国宝びっくりずかん』(小学館)
新着記事 New articles
-
INTERVIEW
2024.11.22
ロクロから生み出される記憶のパーツ / 陶作家・酒井智也がマンガから得た創作の宇宙
-
INTERVIEW
2024.11.22
笑って楽しんでくれる目の前の人のために / イラストレーター・平沼久幸がマンガから得た観察力
-
INTERVIEW
2024.11.20
日常にアートを届けるために、CADANが考えていること / 山本裕子(ANOMALY)×大柄聡子(Satoko Oe Contemporary)×山本豊津(東京画廊+BTAP)
-
SERIES
2024.11.20
東京都庁にある関根伸夫のパブリックアートで「もの派」の見方を学べる / 連載「街中アート探訪記」Vol.34
-
SERIES
2024.11.13
北欧、暮らしの道具店・佐藤友子の、アートを通じて「自分の暮らしを編集」する楽しさ / 連載「わたしが手にしたはじめてのアート」Vol.29
-
NEWS
2024.11.07
アートと音楽で名古屋・栄を彩る週末 / 公園とまちの新しい可能性を発明するイベント「PARK?」が開催